皆さんこんにちは!
WiLLDesign株式会社の高橋です。
遂にWiLLDesign初のプロダクト
「WiLPOS」のローンチまで残すところ3ヶ月となりました。
『外国人の暮らしを豊かにする』
この想いを実現するために何度も何度も何度もリサーチして、試行錯誤を繰り返してきた軌跡を共有できればと考えております。
皆さんは最近外国人が増えたって実感ありませんか?
駅前のコンビニ、居酒屋のスタッフ、ガソリンスタンドなど消費者に近い環境でアルバイトをしている外国人の数は増えています。
具体的にはこの10年間で約120万人(*1)増えており、
2067年には在日外国人は約915万人となる見通しで、
総人口の外国人比率は10.2%(*2)となる予測です。
今後より一層、外国人との共存共栄が必要となるであろう日本社会において、僕らが取り組むことは非常に価値あるコトだと考えています。
この記事を通してより多くの外国人に、
そして日本人に、WiLPOSが考える新しい飲食店の定義を伝えていけるよう代表インタビューをした結果をまとめます。
*1:出入国在留管理庁 【第1表】 国籍・地域別 在留外国人数の推移参照
*2:国立社会保障・人口問題研究所(社人研)2023年調べ参照
目次
WiLPOSの背景
高橋:WiLPOSはなぜ作ろうと思ったのですか?
サンジェイ:WiLPOSの開発は父親が経営する飲食店での経験がきっかけです。
実は僕の父親はネパール国籍で日本に5店舗以上アジアン料理店を出店する外国人飲食店オーナーなんです。
僕が学生の頃よく父親の店でバイトしていたんですが、
よくこんなことを言ってました。
「レジが使いにくい。使い方がよく分からない」
当時の僕は気にも留めない、慣れ親しんだ言葉の1つでしたが、
「外国人の暮らしを変えたい」とIT企業を創業してからの僕にとっては見逃してはいけない大事な意見だったなと最近になって強く思います。
2019年当時はインド料理店だけでも日本国内に約6,000店舗あったと記憶しており、
アジアン料理店まで広義に捉えた際のレジに対する不満の声は恐らくとんでもなく多く、大きな声だったと思います。
そのため父親の言葉と、
需要と供給が合致すると感じたことが、
WiLPOSに着手しようと思ったきっかけです。
高橋:お父さんが現場で与えてくれた環境、言葉がきっかけで作られるなんて最高の親孝行ですし、素敵なきっかけですね!
着手してから製品化までの道のりはいかがでしたか?
サンジェイ:めちゃめちゃ大変でした(笑)
1番大変だったのは「資金調達」です。
開発するレジに搭載する機能や品質などを担保するためには大きな援助が必要な状況だったため、事業再構築補助金(*3)の活用を検討しました。
ご存じない方も多いかも知れませんが、補助金制度で費用の一部を国が援助してくれる制度となっています。
ただ採択されるためのハードルが高く、
なぜWiLPOSを作るに至ったのか、
このレジがどのような社会的影響をもたらすのか、
など明確かつ意義のあるストーリーが求められました。
その時、改めてなぜWiLPOSをやりたいのか自問自答したんですよね。
それで僕が出した結論は、
「レジを売りたいのではなく、お店をどうやって良くするか思考の種を売りたい」と思いました。
僕の父親は20年以上飲食店を経営していて、その道では成功した店舗運営が出来ていると尊敬しています。
ただ一方で、同じ外国人が経営している飲食店で寂しい店舗があるのも事実です。
きっと皆さんも街中で見たことがあると思います。
僕はそれを見るたびに胸が痛くなりました。
なぜこの店舗は売れていないのかな。
どうすればビザのためではなく、ビジネスとして成功させられるのかなって何度も考えました。
そんな時に父親から言われた言葉が、
「そもそもどうすればお店の売上が上がるか分からないし、分かってもそれを実行する方法が分からない。分からないことを誰かに聞きたいけど、それを誰に聞いたらいいかも分からない。異国の地での店舗経営なんて90%以上が分からない状態なんだよ」
確かにそうだ。と思いました。
僕自身も在日外国人として分からないことばかりの日本生活だったなって。普通の生活でそうなら、ビジネスなんてもっと分からないなって。
だからどうすればいいのかを示す、外国人の羅針盤になるようなサービスを展開したくて、
WiLPOSや今後展開していくWiLPJ(ウィルプロジェクト)をやると決めました。
*3 事業再構築補助金:トップページ | 事業再構築補助金 (jigyou-saikouchiku.go.jp)
WiLPOSの影響
高橋:自分自身の実体験も相まってこのような取り組みをされているんですね。
具体的にこのPOSが出来るとどのような影響を外国人飲食店オーナー達に与えることが出来るのでしょうか?
サンジェイ:自店舗で今よりも売上が上がって、ビジネスが成り立つ状態が作っていけると考えています!
出稼ぎで来ている方は仕送り額も増え、家族で来ている方はより生活が豊かになり、日本にもっと価値を感じてくれるはずです。
すると、2世代3世代と日本での子育てが継続的に発生して、外国人が活躍するだけじゃなく、
定着する日本社会が作られ、少子高齢化など社会問題の解決にも貢献できると考えています。
またその飲食店で働くスタッフさんへの影響も大きくしたいですね!
父親の店で働いていた時にスタッフの80%は在日外国人でした。
恐らくアジアン料理店の多くが同じくらいの比率で外国人を雇っているんじゃないですかね。
その際によく耳にしていたのが「仕送り問題」
やっぱり給与も少ない中で仕送りして、日本で生活するって大変なんですよね。
だから店の売上をUPすることで、賃金が増えて、
スタッフさんとその家族がより良い生活ができるところまで我々のPOSが影響を与えられたらいいなと思っています。
WiLPOSの解説
高橋:そうですね!外国人の方々がより豊かな状態になれる日本社会が作れるといいですよね!
では売上を改善するレジとは具体的にどのような機能がついているのでしょうか?
サンジェイ:決済機能や勤怠管理、顧客分析などPOSレジに搭載されている基本的な機能はもちろんですが、
外国人が使用することを想定して言語設定機能にはこだわっています!
ヘッダー部分に言語の切り替え機能ボタンを設置し、
作業を行うスタッフさんの国籍に応じて瞬時に母国語での操作が可能です。
英語や中国語などメジャーな言語はもちろん、日本で飲食店を出すことの多い東南アジア系のネパール語、ベトナム語、ヒンディー語、タイ語などの他のサービスでは少ない言語にも対応していく予定です。
また将来的には生成AIの導入を行い、
顧客データをもとに店舗の売上を上げるためのマーケティング案のアイディア出してくれるシステムの構築の準備も着々と進めています。
データは出せても、そのデータ活用する方法が”分からない”外国人の方はこのAI機能を活用して、
今まではできなかった店舗のwebマーケティングができるようになります。
分からないことだらけだったマーケティング課題を解決して店舗の売上を上げれると考えています。
WiLPOSの展望
高橋:なるほど!AI搭載楽しみですね!
それらの機能が整備された新感覚POSレジの販売が始まった先にどのような未来を見据えておりますか?
サンジェイ:先ほどからお伝えしている通り、WiLPOSは基本的に日本で事業を行う外国人オーナー店舗向けのレジです!
次なる展開は飲食店オーナーに限らず、日本に住む外国人(コンシューマー)向けのサービスを展開していきたいと考えております。
例えば、不動産や就職支援など外国人消費者が日本で生活するにおいて
必要不可欠なライフラインに近いエリアをカバーするサービスを2027年までに5つ展開予定です。
これらの中期計画を我々は『WiL PJ(プロジェクト)』と呼んでいます。
恐らく今後の日本社会を考えると、外国人労働力の競争は激化すると考えています。
なぜなら、生産人口が減少することが見えている現状を改善するための人的リソースとして最適だからです。
その際に外国人が日本で暮らしやすい環境を整えておくことは非常に意義のある取り組みだと考えています!
ただこの取り組みを我々だけで推進していくには険しすぎる道のりです。そのため協力者を求めています。
それは実際にサービスを活用する外国人の方はもちろん、
弊社事業に共感いただける企業様や自治体など多方面から協力者を募り、みんなで形にしていきたいと考えています。
そのためにこのインタビューも引き受けました!
記事を通して皆さんに私たちが本事業を促進する意味や目的、ビジョンを正しく理解いただき、同志が増えてほしいと切に願います。
もしご興味ある方がいればお気軽に問合せフォームや電話にてご連絡ください!一度お話ししましょう!
高橋:ありがとうございます!
最後に何か読者へメッセージはありますか?
サンジェイ:WiLPOSやその他サービスが外国人の中で浸透し、日本で安全安心な生活と、豊かな暮らしを行う基盤を我々が作ります。
自分自身が苦労した実体験だからこそ、
これを改革していくことに並々ならぬ使命感を感じています!僕がやらなくて誰がやるのかなって。
外国人が豊かに暮らせる環境を整備して、
日本社会がもっと活性化して、
日本人と外国人の隔たりがなくなり国際結婚も浸透し、
日本が海外に引きを取らないビジネス競争力を持ち、
日本経済の発展にまで貢献していける会社をWiLLDesignは目指します。
この想いと行動が1人でも多くの方に届き、共感してくれたら非常に嬉しいです!ありがとうございました!