WiLLDesignは2024年11月で4期目を迎えました。
過去3年間、成功と失敗を重ねてチャレンジしてきた結果、
3期連続売上を伸ばし続けることができました。
これもひとえにお取引先の皆様や社員の力あってだと感じています。ありがとうございます。
そんな我々ですが、
2025年もビジョンである「すべての外国人がデジタル技術を活用して幸せに暮らせる社会の実現」に向けて引き続き果敢にチャレンジをしていきます。
今期のテーマは、ずばり「 生成AI × 在日外国人 」です。
生成AIを活用したプロダクトやサービスを生み出して、活かして、共有して、外国人が幸せに暮らせる社会を作ります。
そこでAIリーダー100にも選出され、ChatGPTを活用したプロンプトエンジニアリングなどの情報技術開発等の取り組みから2024年に日本シンギュラリティ学会を設立した笹埜健斗さん(慶應義塾大学SFC研究所上席所員)をAI部門の外部顧問として当社にお招きしました。
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1994年岡山県生まれ。京都大学法学部、東京大学大学院情報学環・学際情報学府修了を経て、慶応義塾大学SFC研究所上席所員。社会情報学者。サステナビリティー(持続可能性)と生成AIに関する先進的な研究開発および事業推進に注力。2024年にシンギュラリティ時代における人類の持続可能な発展を探究する日本シンギュラリティ学会を設立。SDGs(持続可能な開発目標)を経営や教育に実装するための「サステナビリティ学」の第一人者としても知られる。
我々が今期AIを通して行うことは上述した3つです!
まず、生み出す
WiLL初となると自社プロダクトのWiLRejiで
外国人オーナー飲食店の店舗運営上の課題をAIで改善する仕組みを構築します。
次に、活かす
WiLRejiを通じて分析・発見した課題を放置せず、
AIが何の施策をするべきかまで示唆する売上直結型のサポート体制を整備します。
そして、教える
AI活用で培ったノウハウと技術、
また多方面での活用方法を笹埜さん監修のもと研修プログラムに落とし込み、地方店舗から順に広げていきます。
WiLLDesignが培ってきたIT技術と
笹野さんが持つAIに関する高い知識と豊富な経験で
各フェーズを高品質・高速度で進めてまいります。
また今回、生成AIの最前線を走る笹埜さんがWiLLDesignとの協業を決めた理由をインタビューしました。
①WiLLDesignへの関心の根底にあるものは?
AI社会実装における新たなパラダイムシフト
近年、生成AIの発展により、テクノロジーの民主化が急速に進展していますが、その恩恵を十分に享受できていない社会層が依然として存在します。
私がWiLLDesignに強い関心を抱いたのは、彼らが提唱する『デジタルインクルージョン』の理念が、私の研究テーマである『持続可能なAI社会実装モデル』と本質的に合致するからです。
特筆すべきは、WiLLDesignが実践する『マルチモーダル・クロスカルチャー・アプローチ』です。
WiLRejiの開発過程において、言語的障壁や文化的差異を、最新のLLMやマルチモーダルAIで克服しようとする試みは、まさに私が研究してきた『Ethical AI Implementation Framework』の実践例といえます。
また、彼らの『Better Me AI』研修プログラムは、単なるツールの使用法指導に留まらず、
AIリテラシーを通じた社会変革を目指す点で、私が注目する教育理論との親和性が極めて高いと考えています。
②今後の展望は?
WiLLDesignとの協働を通じた社会実装モデルの確立
私は、WiLLDesignとの協働を通じて、3つの重点領域における理論的・実践的な貢献を目指します。
1. AIガバナンスフレームワークの構築
まず、『責任あるAI開発(RAI: Responsible AI)』の観点から、製品開発プロセスの体系化を進めます。
具体的には、文化的多様性を十分に考慮したAI倫理指針を策定し、それに基づいたプライバシー・バイ・デザインの実装を支援していきます。
2. トランスフォーマティブ・ラーニングシステムの展開
次に、『Better Me AI』研修の理論的基盤を強化します。認知科学的アプローチに基づく学習効果測定システムを確立し、さらにクロスカルチャー・コミュニケーション理論を導入することで、より効果的な学習環境の構築を目指します。
3. グローバルスケーラビリティモデルの確立
そして、文化人類学的知見を活用したローカライゼーション戦略を構築します。
『Adaptive AI Implementation Framework』を開発し、それを基盤としたトランスナショナルなAIガバナンス体制を設計していきます。
特に注力したいのが、WiLRejiの機能拡張におけるAIの社会実装モデルの確立です。
私が提唱する『シンギュラリティ・レディネス・インデックス(SRI)』を活用し、各企業の技術受容度を測定・分析することで、より効果的なAI実装戦略を構築できると考えています。
また、近年の研究で明らかになった『クロスカルチャーAIバイアス』の問題に対しても、WiLLDesignの実践知と私の理論研究を組み合わせることで、新たな解決アプローチを見出せると確信しています。
▼笹埜さん主催「生成AI甲子園」の概要
協賛イベント「生成AI甲子園」開催! – WiLL Design
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