【解説】IT業界の構造

皆さんこんにちは!

WiLLDesign株式会社の高橋です!

以前にも一度「そもそもIT業界ってどんなとこ?」といったタイトルでまとめましたが、

最近とある方にIT業界の構造を説明していただく機会がありました。

「こんなにも分かりやすく伝えられるなんて・・・。」目から鱗でした。

これは是非、これからIT業界を目指す人や既にIT業界にいる人にも伝えたい内容だと思い、

ストーリーを書こうと思いました!(ホントよくできた構造だと思いました)

下記詳細をまとめますので覗いていってください!

登場人物

まず主要登場人物をご理解ください。

・事業会社(エンド企業)

・子会社

・受託企業(元請け)

・2次請け(3次請け以降もあり)

・SES企業

・ITコンサル企業

主要人物はこのくらいです。

それぞれの登場人物の役割を見ていきましょう。 

事業会社

皆さんがIT企業と聞いてイメージしやすい会社が多いと思います。

この事業会社は大きく3つのタイプに分けられます。

①自社グループ会社での開発型

自社グループの中にサービス開発が出来る会社を持ち、そこへ委託するケースがこのタイプです。

三井グループや三菱グループなど大企業でよくある形態で総合力強い会社で導入されています。

自社内で完結するため、グループ全体で利益幅が高く、理想的な開発形態だと思います。

②自社内省型

社内で開発技術を有している会社がこのタイプです。

CIO(Chief Information Officer)やCTO(Chief Technical Officer)が在籍しており、高い技術を持つ会社です。

また作って終わりではなく、自社で開発〜販売まで一貫して行っているため、

優れたマーケティング力を持つ開発者が多い特徴があります。

具体的にはCygamesやGame freakなどが該当します。

③外部依頼型

残ったのが最も割合として多く、複雑な形態である外部依頼タイプです。

このタイプの企業は自社内(グループ会社含む)で完結できる技術力を有していません。

そのため何かを開発する際には基本的に外部に発注したり、委託します。

具体例を出してみてみましょう。

例えばあなたが新たに「社内の顧客情報を管理するシステム」作成の責任者になったとします。

そんな時にまずどこへ何を依頼しますか?

・・・そうです。このポイントが難しいです。

「開発って何をどうやって相談したらいいかわからないよ!」といった気持ちになりませんでしょうか?

そんな時に活躍するのが「ITコンサル企業」と呼ばれる会社です。

ITをどこからどうやってどんな風に導入することが

会社の成果創出に直結するかを考え、支援する仕事がITコンサルです。

例えばアクセンチュア、IBM、Pwc、デロイトなど外資系企業が多い領域です。

そしてこのITコンサル企業指示のもと受託会社の選定が行われ、

元請け、2次請け、3次請け、4次請け・・・・・とサービス開発企業が決定します。

これはよく車の製造過程を例にとってますが、

エンジンを作るのが得意な企業もあれば、窓を作るのが得意な企業もあります。

それぞれの得意領域を担当して、1つのものを作り上げると4次請けなど下流が広がっていきます。

そして開発されたサービス・システムが事業会社に提供されます。

ただそのシステムを使う人的リソースが不足していることや、

導入したてで動きの鈍化が想定されるが勢いよくスタートしたいとなった企業にはSES企業が乱入します。

不足する人的リソースを補うビジネスモデルで、IT人材の不足が著しく数年前より注目されています。

このように同じ開発でもかかる工数や費用が大きく変わってくるのがIT業界の全体像でした!

実際にITコンサル企業が受託スキルも手にして、一貫した対応を行ったり、

反対に受託会社がITコンサルのスキルを手にして、一貫して事業会社の支援をするケースも増えています。

M&Aも活発に行われているため注目ゾーンです!

以上です。いかがでしたでしょうか?

IT業界って一括りにしてたものの、

実は規模間や会社特性的にできる領域にGAPは大きいことが分かりましたでしょうか?

今後転職活動や就職活動をする方は本内容を理解した上で、

どのIT領域で活躍していきたいのかを考えた上で会社選定をされると良いかと思います!

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

【解説】IT業界の構造